7.4. 科学のプロセス : 何色の光が光合成を行わせるか
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観察
1883年に、ドイツの生物学者、テオドール・エンゲルマン Theodor Engelmannは、水中で生活するある細菌が酸素濃度の高い場所に集まることを観察した
疑問
何色の光が光合成に最も効果的かを明らかにするために利用できないか
仮説
好気性細菌は藻類が光合成を最もよく行っている場所、つまり、酸素が最も多く発生している場所に集まる
実験
淡水産の糸状藻のつながった細胞をスライドガラス上の1滴の水の中に置き、好気性細菌をその水滴の中に加えた
次にプリズムを使って、スライドガラス上に光のスペクトルを照射した
結果
細菌が赤色-橙色と青色-紫色で照らされた藻のまわりにあつまっているが、緑色の領域には細菌はほとんど移動していなかった
他の実験によって、葉緑体がスペクトルの中の、おもに青色-紫色と赤色-橙色の光を吸収することが証明されていたので、これらの波長の光が光合成の主要な要因の1つであることが明らかになった
→7.5. カルビン回路 : 二酸化炭素から糖をつくる